業務の流れと滞留

品質不良・クレーム対応とロット追跡

2026年7月時点

会社の仕事は、情報を受け取り、判断・加工し、次の人や仕組みに渡すことの連続です。 このページは情報が発生してから価値に変わるまでを端から端まで並べて、課題・所要日数・待ちの内訳・継ぎ目・情報の再入力・誰が見えているか・改善案までを同じ形式で示します。

出発点はお持ちの業務フロー図です。上の切り替えで、そこに何を足したのかを比べられます。 このページの数値・課題・改善案は未確認の合成値です。確認済みの例は 量販店からの受注と出荷指示です。

AI下書き・未確認所要日数・課題は合成値領域C申し出を受けてから、原因を特定して再発防止に落とすまで案件 × 年260

対象業務

品質不良・クレーム対応とロット追跡

同じロットがどこに何ケース出たかを追い切り、回収の要否を判断できるまで。8工程・7か所の受け渡し・年260案件

作られ方
AI下書き
対象月
2026年7月

この画面が見ている記録(本デモでは合成)

依存グラフ(静的解析)解析推定テーブルアクセス(静的解析)解析推定実行契機の記載解析推定機能仕様書解析推定システム間連携台帳ヒアリング確認
品質不良・クレーム対応とロット追跡
1.2
総リードタイム17.1

① いま何が起きているか

この業務は1周に 17.1。人が手を動かしているのは 6.7日分(39%)

同じロットがどこに何ケース出たかを追い切り、回収の要否を判断できるまでを、比較用の合成値(未確認)の記録から測りました。残りの 10.4日は、待つ・探す・照合する・入れ直すための時間です。 作業を速くしても、この時間は減りません。

リードタイム

合成データ

17.1/ 1サイクル

比較用の合成値(未確認)の平均

工程 11.5日 + 継ぎ目 5.6日(差戻し 1.2回分を含む)

価値を生んでいる時間

合成データ

6.7/ 17.1日

比較用の合成値(未確認)

実作業 107.2人時を担当人数で割った日数

自社の仕組みで縮められる待ち

合成データ

10.4/ 17.1日

比較用の合成値(未確認)

相手の応答を待つ時間は別に数えています。自社の改善見込みには含めません

端から端まで見えている役割

合成データ

0役割/ 4役割

2026年7月

課題の発見が、個人の経験に依存している状態

② 業務フロー図に実測を重ねる

同じ図の上に、止まっている時間が乗る

お持ちの業務フロー図と同じ形です。足したのは、工程の日数、矢印(受け渡し)の日数、使っている記録、時刻の記録があるかどうかの4つだけです。上の切り替えで元の図に戻せます。図の日数は、差戻しなしで1回通した場合の値です(この後の節は差戻しを含む1サイクルあたりの値です)。

ID
業務
課題候補↓ 申し出の受付申し出の受付から対象ロットの特定への受け渡しが1.0日。課題候補↓ 原因の切り分け原因の切り分けに作業と待ちが集中。内訳は合成値のため現場確認が必要。要確認↓ 原因の切り分け判断基準と差戻し件数が未確認。承認記録との突合が必要。消費者、得意先(量販・CVS本部)、外部検査機関、外注先申し出の受付1.0不明0.9実作業 10.0人時対象ロットの特定0.2自動1.1実作業 12.0人時出荷先の追跡1.0不明1.0実作業 11.0人時現品の確認と試験0.2自動1.4実作業 10.0人時再現試験を行う原因が絞れない原因の切り分け1.0不明原因を特定2.5実作業 20.0人時回収要否の判断1.0CSV手動1.0実作業 11.0人時在庫の隔離と処分1.0不明1.1実作業 13.0人時再発防止の展開1.6実作業 12.0人時差戻しにより再度やり直し 平均1.2回(合成 31 / 260件)申し出の受付(0.9日)対象ロットの特定(1.1日)出荷先の追跡(1.0日)現品の確認と試験(1.4日)原因の切り分け(2.5日)回収要否の判断(1.0日)在庫の隔離と処分(1.1日)再発防止の展開(1.6日)
業務内容
消費者・得意先からの申し出を受け、商品名・購入店・賞味期限・症状を聞き取る
賞味期限と刻印から製造ロットを特定し、同一ロットの製造日・ラインを引く
同一ロットの出荷先・数量を追い、市場に残っている量を見積もる
現品を回収して外観・微生物・異物を確認し、必要なら外部検査機関に依頼する
該当ロットの工程記録・設備の異常履歴・原材料ロットを突き合わせて原因を絞る
健康被害の可能性と市場残存量から、回収・店頭撤去・個別対応のどれにするかを決める
同一ロットの手持ち在庫を出荷停止にし、隔離・処分を記録する
工程条件・検査基準の見直しを工場と外注先に展開し、実施状況を確認する
所要日数 (実測)
0.9 実作業 10.0人時着手待ち 0.3
1.1 実作業 12.0人時着手待ち 0.3
1.0 実作業 11.0人時着手待ち 0.3
1.4 実作業 10.0人時着手待ち 0.3 / 照合 0.5
2.5 実作業 20.0人時着手待ち 0.3 / 照合 0.9
1.0 実作業 11.0人時着手待ち 0.3
1.1 実作業 13.0人時着手待ち 0.3
1.6 実作業 12.0人時着手待ち 0.3 / 照合 0.5
システム ・記録
  • 品質・検査
時刻の記録:なし出どころ:解析推定
  • ロット・トレーサビリティ
時刻の記録:なし出どころ:解析推定
  • ロット・トレーサビリティ
時刻の記録:なし出どころ:解析推定
  • 品質・検査
時刻の記録:なし出どころ:解析推定
  • 工程・設備
  • 判断・照合の手作業
時刻の記録:なし出どころ:解析推定
  • ロット・トレーサビリティ
時刻の記録:なし出どころ:解析推定
  • 倉庫・ロケーション
時刻の記録:なし出どころ:解析推定
  • 品質・検査
時刻の記録:なし出どころ:解析推定
所見
次の「対象ロットの特定」でロット・トレーサビリティへ移ります。渡し方と受渡時刻が確認できていないため、この継ぎ目の待ちをまだ測れません。
賞味期限と刻印から製造ロットを特定し、同一ロットの製造日・ラインを引く。工程の完了条件と完了時刻が独立して残っていないため、実作業と次工程へ進むまでの待ちを分けて測れません。
前工程「対象ロットの特定」と同じロット・トレーサビリティのLOTMSTを更新します。現在値の更新日時だけでは2工程を分けて測れず、工程別の履歴が必要です。
次の「原因の切り分け」で工程・設備へ移ります。同じ帳簿を両工程が読み書き(KENSA・KOTEI・SASHIZU ほか1)。前後の更新日時から区間は測れても、この工程単独の時間には分けられません。
「原因を特定」と、「原因が絞れない」なら「再現試験を行う」に分かれる判断工程です。分岐件数・差戻し回数・判断に要した時間は未取得です。
次の「在庫の隔離と処分」へはCSVの手動ダウンロード・アップロードで渡します。依頼・受領の時刻を別々に残さないと、人が運ぶ時間と着手待ちを分けられません。
次の「再発防止の展開」で品質・検査へ移ります。渡し方と受渡時刻が確認できていないため、この継ぎ目の待ちをまだ測れません。
工程条件・検査基準の見直しを工場と外注先に展開し、実施状況を確認する。工程の完了条件と完了時刻が独立して残っていないため、実作業と次工程へ進むまでの待ちを分けて測れません。

図の工程(または上のID)をクリックすると、その工程に時間がかかっている理由と数字の出どころが開きます。図や表を右クリックすると、その工程に課題を貼り付けられます。

図に貼る課題(3件)

その場で出た課題を図に貼れます。保存先はこの端末のブラウザのみで、他の閲覧者の画面は変わりません。

  • 課題候補

    原因の切り分けに作業と待ちが集中。内訳は合成値のため現場確認が必要。

    紐づく工程: 5. 原因の切り分け

  • 課題候補

    申し出の受付から対象ロットの特定への受け渡しが1.0日。

    紐づく工程: 1. 申し出の受付

  • 要確認

    判断基準と差戻し件数が未確認。承認記録との突合が必要。

    紐づく工程: 5. 原因の切り分け

③ 時間はどこで失われているか

失われている 10.4日のうち、10.4は自社の仕組みだけで縮められる

待ち時間をまとめず、承認待ち・受け渡し・照合・重複入力・着手待ち・相手の応答の6つに分けています。相手の時間を自社の改善見込みに混ぜると、効果が実態より大きく見えてしまうためです。

39%
33%
15%
13%

価値を生んでいる時間

6.739%

自社の仕組みだけで縮められる待ち

10.461%

相手の時間(届け方は変えられる)

0.00%

時間の種類日数どこで発生しているか縮められるか
実作業人が実際に手を動かし、情報を判断・加工している時間6.7申し出の受付、対象ロットの特定、出荷先の追跡、現品の確認と試験、原因の切り分け、回収要否の判断、在庫の隔離と処分、再発防止の展開縮める対象ではない
受け渡し工程と工程、社外との間で情報が移動している時間。人が運ぶほど長くなる5.6申し出の受付の結果、対象ロットの特定の結果、出荷先の追跡の結果、現品の確認と試験の結果、原因の切り分けの結果、回収要否の判断の結果、在庫の隔離と処分の結果自社で縮む
着手待ち仕事は届いているが、人の手が空くのを待っている時間2.6申し出の受付、対象ロットの特定、出荷先の追跡、現品の確認と試験、原因の切り分け、回収要否の判断、在庫の隔離と処分、再発防止の展開自社で縮む
確認・照合情報が合わず、突き合わせて確かめている時間2.2現品の確認と試験、原因の切り分け、再発防止の展開自社で縮む

④ 止まるのは工程ではなく継ぎ目

7か所の受け渡しに 5.6。うち 3.0日 は組織とシステムの両方をまたぐ

どの工程も、担当から見れば正しく処理されています。時間が溜まるのは工程の中ではなく、渡した後から受け取る前までの間です。この区間は、送り手にも受け手にも自分の仕事として見えていません。

同じシステム
システムをまたぐ
同じ組織
0.21
2.43
組織をまたぐ
該当なし0.00
3.03

円の大きさ = その区分の受け渡しで失われている日数です。右下にあるもの(組織とシステムの両方をまたぐもの)ほど、送り手も受け手も進み具合を見られません。

渡しているもの渡し方日数またぐもの / 記録
出荷先の追跡の結果不明1.21回 1.0日 × 差戻し 1.2システム記録なし
申し出の受付の結果不明1.0組織・システム記録なし
原因の切り分けの結果不明1.0システム記録なし
回収要否の判断の結果CSV手動1.0組織・システム記録なし
在庫の隔離と処分の結果不明1.0組織・システム記録なし
現品の確認と試験の結果自動0.21回 0.2日 × 差戻し 1.2システムKENSAテーブルの更新日時
対象ロットの特定の結果自動0.2またがないHAISHAテーブルの更新日時
継ぎ目の合計 5.6日(総リードタイムの 33%)。工程を速くしても、この時間は減りません。

⑤ 同じ情報が何回入力されているか

3つの情報が、1周のあいだに 5 人の手で入力・転記・照合されている

工程ではなく情報を軸に並べ替えると、同じ情報がシステムを移るたびに人が間に入っていることが分かります。システム同士がつながっていない分を、人が埋めています。

情報
1 申し出の受付
2 対象ロットの特定
3 出荷先の追跡
4 現品の確認と試験
5 原因の切り分け
6 回収要否の判断
7 在庫の隔離と処分
8 再発防止の展開

現品の確認と試験の処理情報

現品の確認と試験

人の手 2 / 器 3

発生品質・検査
照合工程・設備
転記ロット・トレーサビリティ

回収要否の判断からの完了情報

回収要否の判断

人の手 2 / 器 3

発生ロット・トレーサビリティ
転記倉庫・ロケーション
転記品質・検査

申し出の受付の起点情報

申し出の受付

人の手 1 / 器 2

発生品質・検査
転記ロット・トレーサビリティ
参照ロット・トレーサビリティ

橙は、人が入力・転記・照合している箇所です。1サイクルで合計 5回あります。同じ情報が別のシステムに移るたびに、人が間に入っています。

⑥ この流れを端から端まで見ている人はいない

現場の外から確かめられるのは 15点中 213点は時刻の記録が残っていない

それぞれの担当は、自分の受け持ちを正しく見ています。見えていないのは担当と担当の間で、そこには記録も残っていません。そのため問題は起きてから調べることになり、事前に気づけるのは経験のある人だけになります。

誰が見えているか
1 申し出の受付
2 対象ロットの特定
3 出荷先の追跡
4 現品の確認と試験
5 原因の切り分け
6 回収要否の判断
7 在庫の隔離と処分
8 再発防止の展開

お客様相談室

日々の業務画面・担当者の手元資料 ・ 遅れ0

記録 0/15点(0%) ・ 体感 13点

情報システム部

システムの更新日時・連携ログ ・ 遅れ1

記録 2/15点(13%)

管理部門

案件次の業務実績 ・ 遅れ3

記録 2/15点(13%)

経営

案件次の経営報告 ・ 遅れ7

記録 1/15点(7%)

時刻の記録

いつ始まっていつ終わったかが残っているか

記録で時刻が分かる体感で知っている(記録は無い)見えていない細い列 = 工程と工程のあいだ(継ぎ目)

端から端まで見えている役割

0役割

最も広い役割でも 2/15点(情報システム部)

現場の外から確かめられる観測点

2/ 15点

日数にすると 17.1日のうち 0.4日です。残りは担当者に聞かないと分かりません

時刻の記録が残っていない

13/ 15点

16.7日分です。問題が起きてから調べ始めることになります

経営に届くまでの遅れ

7

経営が数字で見ているのは 0.2日分で、全体の1%です。残りは月次の集計値にまとめられます

この取り組みが変えるのは、ここです

優秀な人を仕組みで作ることはできません。一方で、これまで一部の人にしか見えていなかった詰まりを、記録として全員に見えるようにすることはできます。上の赤い区間に記録が入るだけで、「なぜここで2.5日止まっているのか」という疑問を、経験の有無にかかわらず誰でも持てるようになります。

いま経営に届いているのは0.2日分・7日遅れです。問題を解く速さ以前に、問題を知るまでの時間が改善の速さを決めています。

⑦ では何を変えるか

変えるのは作業の速さではなく、止まる仕組み

人を速く働かせる打ち手は入れていません。対象はすべて、待ち時間・同じ作業の繰り返し・人が間に入っている受け渡しです。効果は何の記録で確かめるかまで決めてあり、見込みのままにはしません。

改善優先度
連携の質(人手連携)
DX施策ポートフォリオ

リードタイム

モデル推計

17.1現状 17.1日

打ち手適用後

打ち手を選ぶと試算されます

年間の削減見込み

モデル推計

0万円/ 年

打ち手適用時

年260案件で換算します

人手・紙が残る工程

合成データ

1工程/ 8工程

打ち手適用後

Excel・紙・郵送・押印のいずれかが挟まる工程

一度きりの改善ではなく、循環にする

  1. 1. 見える

    工程と継ぎ目に時刻の記録を入れ、どこで止まっているかを常に見られるようにする

  2. 2. 直す

    止まっている理由の大きい順に、人が間に入っている受け渡しから外す

  3. 3. 確かめる

    各打ち手に決めた記録で、本当に速くなったかを同じ画面で測る

  4. 4. 次を見つける

    縮んだ結果、次に長くなった区間が自動的に上に来る

この実測から、経験がなくても持てる問い

損失の大きい順に、実測から機械的に抽出しています

なぜ「受け渡し」に 5.6日 を使っているのか

工程と工程、社外との間で情報が移動している時間。人が運ぶほど長くなる。申し出の受付の結果、対象ロットの特定の結果、出荷先の追跡の結果で発生している。

全体の 33% ・ 自社の仕組みで縮む時間

なぜ「申し出の受付の結果」の受け渡しに 1.0日 かかるのか

渡し方が不明(未確認)で渡している。組織とシステムの両方をまたぐため、どちらの担当からも進捗が見えない。

記録が残っていない ・ 渡してから着くまでを誰も測っていない

なぜ「現品の確認と試験の処理情報」を 2回 人の手で入れ直しているのか

現品の確認と試験で発生し、3つの器を通って「回収要否の判断の確定情報」に変わる。その途中で人が入力・転記・照合している。

通る器: 品質・検査 → 工程・設備 → ロット・トレーサビリティ

なぜ 13か所は、いつ始まっていつ終わったかの記録が無いのか

16.7日分(全体の97%)は、担当者に聞かなければ実態が分からない。問題が起きてから調べ始めることになる。

現場の外から確かめられるのは 2/15点

本ページの工程・日数・実作業時間・課題・改善効果はすべて合成データで、実際の業務とは異なります。業務の並び・時間配分・課題・差戻し・改善案はAI下書きで、現場未確認です。実データでは①各システムの処理日時ログ、②帳票・連携・入金等の記録、 ③担当部署へのヒアリング、の順に同じ画面を更新します。金額換算は人月100万円 / 160人時(1人時 0.625万円)による人件費のみです。

花ノ木製菓

システム資産可視化